築30年ほどのダイワハウス様のおうちにお住いのW様より、窓の断熱改修のご相談をいただきました。
お伺いして、お客様のご要望をご確認して、窓の改修には内窓の設置と窓をカバー工法で変えるほうほうと、ガラスのみを変える方法がある旨説明をさせていただきました。
ダイワハウス様の物件では 窓枠の奥行が70㎜取れないので 内窓の設置には50mm以上のふかし枠を取り付ける必要があります。
しかし、この時期の大和ハウス様の建物の窓枠は とても薄いものがつけられており、ふかし枠を取り付けて内窓を取り付けると、重量に耐えられず下がってしまいますので 内窓の設置が不可能です。
W様のお宅で 今回改修したいまどのうち 上記の条件になるところは1か所だけで、他は、もともと和室だったり、すでに 窓枠を違うものに交換された掃き出しだったりしましたので、1か所のみをカバー工法のマドリモで ほか3か所を内窓での工事ということで御注文をいただきました。
マドリモで窓の交換をさせていただく個所は もともと真ん中に大きいガラス、両サイドに少し狭いガラスという3枚建てのさっしだったのですが、工事のついでに 4枚建てにして使い勝手の良い窓にしたいというご要望をいただきました。
3枚って 両側を網戸にするしかできませんが、4枚にすれば両側を網戸にしたり、真ん中を大きく網戸にしたり出来ますよね。
工事は、まず、ガラス障子をすべて取り外してから、枠についている不要な部品を取り外します。
そのご、あらかじめ採寸して手配した一回り小さい枠を取り付けます。
YKK のマドリモでは その際に古い枠と新しい枠の間に 特殊な防水シートを施工して家の中に水が入らないように工夫されています。
最近は 金額等の問題もあり、古い枠を隠すために樹脂製の内額縁というものを取り付けるのですが、W様は仕上がりも非常にこだわっていただきましたので 木質系の窓枠をしっかりと取り付けさせていただきました。
古い窓だけでなく窓枠までしっかりと隠して 中から見たら、新品のように様変わりいたしました。
使っていただいているガラスもLow-eガラスです。
じつはこの窓 もともとシャッターのついている窓なのですが、窓を新しくしても 古いシャッターをしっかりと使っていただけるようになっております。
ほか3か所は内窓を設置することで断熱性を高めさせていただきました。
同じ YKKのマドリモサッシとプラマードUを使っているので当然なのですが、室内の色目もすべて木目ミディアムで統一させていただきましたので 工事前の黒色のような無機質な感じではなく 少し温かみを持った見た目に改善されたかともいます。
このように、軽量鉄骨メーカーの建物は簡単にふかし枠を取り付けて工事をしてしまうと後々不具合が生じてしまう物件がございます。その辺りをしっかりと見極めたうえで、工事の可否や工事方法のご提案をさせていただけるのもいろいろな現場に関わらせていただいている蓄積データがあるからです。