某大学の教授よりご連絡いただき、研究室の防音のご相談をいただきました。
実は 教授とは知らず、教授のお宅の窓を防音させていただいており、その効果の高さに 研究室もお願いしたいとのご連絡だったのです。
お伺いしましたところ、びっくりなのは すでに 内窓がついているではないですか。
この研究室に入る際に 大学側に頼んで行った防音対策とのことですが、取り付けスペース確保のためにアルミの曲げ物で下地を作り、そこにトステムのインプラスを5㎜のガラスを入れて取り付けてありましたが、到底 教授の許容できる防音対策ではなかったとのこと。
内窓を開けても閉めても音があまり変わらないと おっしゃられておりました。
トステムのインプラスが悪い商品だというつもりはございません、しかし、要求レベルに達していないということですね。
そこで、AGC製のまどまど 指定で取付のご依頼だたわけです。
教授のお宅にはまどまどstにラミシャットという防音用ガラスを使用した内窓を設置させてい田抱いていたのですが、こちらはさらに音が複雑ですし、日射もあり厚いということで まどまどPlusにマイミュートというガラスを使った内窓をご提案いたしました。
マイミュートというガラスは 8㎜と5㎜のLow-eガラスの間にレゾネーターという特殊な防音装置の入ったガラスになります。
音は物質の質量が大きいほど伝わりにくいため 硝子1枚の厚さが厚くなればなるほど音が伝わっりにくいのですが 通常の内窓では6.8㎜のガラスを使うのが精いっぱいとなります。
しかし、まどまどPlusは8㎜と5㎜の複層ガラスが使えるという点で他を寄せ付けない特殊な内窓となりさらにその空気層に 音を吸収するレゾネーターを組み込んでいるのです。
さらに、この研究室、窓ガラス部分は内窓を付けてくれていたのですがその上部はなぜか無防備。。。
防音の工事をするというなら ここはきちんとしておいてほしかったのですがどうして放置されてしまっていたのか。
アルミコアパネル1枚で外とさえぎられている状態ですので ガラス部分よりも音が通過してきます。
之もご説明したところ 何とかしてほしいとのご要望を受けましたが、この部分の施工条件が構造物へのビス止めが不可とのこと。
さすがに 悩んで設計をさせていただきました。
ちょっとわかりにくいのですが、前の内窓の取り付け巾よりもまどまどPlusは20㎜ほど余分に必要になります。そのためすべての個所にアルミ型材を追加して取り付けて そこにまどまどPlusを取り付けしました。
そして 上部はアルミコアパネルの面に隙間なく防音用の特殊スポンジ材を巡らせ、さらに手前に穴をあけることなく間柱を立ててそう一層 特殊スポンジを巡らせてから 化粧合板で綺麗にしました。
工事完了前に 廊下側にも 薄いガラスの窓があるからそこも埋めちゃって。。。。
との追加をいただき、特殊スポンジをいれて化粧をしました。
工事後、確認してみましたが 工事前とは全然音の入り方が違うというか 中の音しか聞こえていない感じになりました。
H教授
この度は 当社へ防音の工事依頼をいただき誠にありがとうございました。
工事中も 場所をきれいに開けていただきとても工事をスムーズに行うことができました。
工事完了直後 静かになった!とお喜びいただけて安心いたしました。
また、ご紹介いただけますと嬉しく思います。