お客さまより、防音についてのお問い合わせがあり伺いました。
お家の裏に工場があり、近くには 幹線国道が通っているという立地です。
工場では、夏場にエアコンをつけてその室外機が こちらを向いている。エアコンをつけないときは窓を開けて 工作機械が動く。という音にお悩みでした。
正直に申し上げて、音 というものは 高温から低音 重低音とありますし、個々人によって気になる音、気になる音量が異なりますので どこまで消させていただけるかという部分と、どこまで気にならなくさせていただけるかということが違います。
そのため、現地を確認させていただき、上記のようなことをお話させていただいたうえで 音源の性質、特徴、現状のおうちの構造等をお話させていただき、ご提案を何通りかさせていただきます。
当然、その中にご予算が加わって 決断をしていただくことになります。
そのような中、こんかいはYKK APのプラマードUではちょっと性能的に無理があったためもう少し上の静粛性が期待できる内窓を採用していただきました。
ここで、誤解があるといけないのですが、プラマードUでも防音効果は期待できます。ただ、本当に音が気になって仕方がない! 究極の静粛を求めたいといった場合にはそれ以上の性能を持つものが在るということです。
普段はこういう場合に AGCのまどまどシリーズにラミシャットという防音用ガラスを入れたものをお勧めするのですが、AGCには 引き違いに限り さらに上のまどまどPlus マイミュート仕様というものがございます。
何が違うかというと、内窓ではとても考えられない、ガラスが 8㎜と5㎜を使った複層ガラスになります。
音というのは 重量を増すほど通りにくいという性質がありますので 硝子の厚みを増すということは蘇言う意味で有効な手段になります。ただ、一般的な内窓では 8㎜と5㎜の複層ガラス 空気層を合わせると23㎜になるのですが このガラスを入れることあできません。
さらに、このガラスは 10㎜の空気の層に レゾネーターといわれる特殊な装置を入れています。
音楽堂等の壁には 穴の開いたものが使われていますが あれと同じような効果を出すための吸音装置です。
このようなガラスを使うため 窓も相当重いので、窓枠にそれなりの奥行きがないとつけることができません。ふかし枠のようなものではNGということになります。ちなみに こんかいは腰窓でしたが、窓の重量だけは吐き出し窓と同じ重さになります。
まどまどは 他社の内窓と構造も少し違うため 施工も手間がかかるのですがその分施工後の気密性は格段に高くなります。
この気密性も 音にとっては大切です。
こんかいは 2階の部屋 5窓に設置させていただきました。
工事後、お客さまより メールをいただき、とても快適になった。
ほかの部屋には 別の内窓がついていたのですが、やはり防音効果が全く違うようだと 感想をいただきました。
音については ただ、内窓を設置するだけでは効果を期待できません。
きちんと ある程度の知識をもって対応させていただいておりますのでこのような内窓のご提案になりました。
一般的な内窓に比べると少々高価なものになりますが それなりの効果は体感していただけたようでとても安心いたしました。
N様 今後共どうぞよろしくお願いいたします。