なじみの大工さんからのご相談でした。
1階ベランダデッキが木製だったのですが、腐ってしまい危険なので人工木のデッキに張り替えたのはいいけど、フェンスがいいものがないので作ってほしいと。
現地確認したところ、アルミ製の根太、柱で組まれたところにつけた木製デッキをはがして人工のデッキ材で張り替えられていました。ただ、ついている場所が高台の上。。
落ちたら大変な場所にあります。
フェンス、手すりは人がもたれかかったりして倒れてしまっては大変なことになります。
メーカーのデッキフェンスはどれも柱、根太、デッキ材からフェンスまで同一メーカーのものを規定通りに組まないとダメというようなことが書かれています。
さて、どうしたものか。
思案の末、5通りほど図面を描き、見積を提出し検討を重ねました。
一番は、とにかくどうやって強度を出すか。それができる商品かどうか。
そこに、お客様のデザイン的ご希望も加わります。
見積には 様々なメーカーのもので作図して提案をさせていただきましたが、結果ご予算を大きく上回っていたYKK APのデッキフェンスも木目調でご注文をいただきました。
ご注文後、現地で墨出しをして柱位置、補強の位置、製品寸法を割り出して手配します。この時点で1mm単位で製品寸法を確定です。
届いた商品を現地で順番に組付けします。
柱を立ててその間にフェンスをいれて形を作るのですが、調整部分は本当にきちんと入るのかドキドキです。
柱のデッキ裏側はがっちりと下地補強をして間違っても倒れないようにデッキの下にもぐってとりつけていあmす。
YKKの純正デッキにフェンスをつけるのであれば必要ないようですが、今回8m弱の長さで下地も純正ではないため フェンス中央で柱を立ち上げ2階のベランダの下地と結んで補強しています。
それでも、心配性のため、デッキフェンスのオプションの柱控えを内側に4か所つけさせていただき安心感を増しました。
ちょっと、デッキ内空間は狭くなりますがこの部品だけでフェンスの揺れは格段に軽減されます。
柱の根元もオプションのカバーをつけてきれいにしています。
室は中央の柱や、壁側の柱はカバーがつけられないのですが そのあたりもこだわって加工して化粧をしました。
最後の難関は 入り口のドア。
あらかじめ倉庫で幅を加工して釣り込みましたがきちんと柱にこすらずに、開け閉めでき、鍵ができるか!
無事に 完了いたしました。
ご依頼いただいた現場はどれも真剣に対応させていただきますが、ご予算以上の工事を頼んでいただいたということもあり、こちらも緊張の連続でした。
それでも、しっかりとした工事をさせていただき、完成を確認いただいた際は やっぱり御社に頼んで間違いはなかった。本当に素晴らしい出来で納得できたといっていただきました。
こちらこそ、安全・強度を確保するためとはいえ曲げられない意見が多くすいませんでした。
このさき、安全に快適にお過ごしいただけると嬉しいです。