実は 前のシーズンに内窓を設置していただいたのですが、その際に勝手口も何とかできないかという話しを頂いておりました。
でも、その時はすでにその冬用に勝手口の前に断熱用のシートを貼られていて めくらないと寸法が取れないけど、めくるとまた後が大変。ということでその時は其の断熱材で過ごしていただきました。
で、今シーズンやっぱり 勝手口を工事してほしいというご連絡を頂きまして 話を進めさせていただきました。こういう連絡は 担当者としては 非常にうれしいです。
当初 ご要望はもうかってぐちを使わないから FIXみたいなものにしてもいいということでしたが、1年考えられた結果、やはり 扉として開けられるように残したほうが良いかな?ということになりました。
さらに、採風もできると最高ですね。
そこで、提案したのは YKKのドアリモ勝手口ドア 断熱タイプです。
いま、LIXILからも断熱タイプのリフォーム用勝手口ドアは発売されていますが、おさまりによっては下枠が非常に上がってきてしまうか、とでも外に出しての取付が必要になります。
YKKでも 下枠は今よりもあがりますがまだましな方なのでこちらを選択しました。
普通の採風勝手口ドアと 断熱の採風勝手口ドアの何が違うのか?
アルミタイプでも、ペアガラスを使うことは出来ます。
でも、採風勝手口の場合、構造上 非常にアルミの部分が多くなります。子のアルミ部分は熱が通りやすいので 夏暑く、冬寒いのです。
そこで、このアルミ部分の室内側を樹脂にした、断熱タイプが良いのです。
さて、話をS様宅に戻しましょう。
下のドアは 断熱勝手口ドアの採風タイプ。
しかし、上に大きな欄間があるのです。
欄間を外して、勝手口ドアとの境の無目を切り取って 新しいドアを欄間付にする。
ということも考えたのですが、構造的に欄間の無目を切り落とすことができず。
また、切り落としてもうまく収まらないつくりでしたので、仕方なく欄間部分はアタッチメント付のペア硝子をLow-eの空気層にアルゴンガスを入れて 取り換えにしました。
このご提案を勝手口部分の硝子をLow-e硝子にしたものと Low-eにさらに防犯機能も付けたものの2通りでご提案しました。
勝手口のガラスを割っての新入盗って意外に多いのです。
その為の対策です。
お客さまに、Low-e防犯ガラス仕様でご採用いただき、工事をいたしました。
室内から見るとこのようになります。
新規のドア枠と古いドア枠の取り合い部分も樹脂の額縁を使って断熱誠意を損なわないように取付をさせていただきました。
個の樹脂額縁の納めには少し苦労しましたが、メーカーもそのあたりわかっているようで、今後改善されるそうです。(期待しています)
お客さまには カバー工法は 一回り小さい枠を付けるので狭くなりますと説明していましたが、完成後、今までは網戸が室内にあったため、それが無くなった分 広く感じられるようになったと言っていただけました。
外はこのようになります。
今迄なかった格子が付いただけでも防犯の抑止力にはなりますね。
本来はもう少し室外側に飛び出る仕様なのですが、少し特殊なかってぐちだったため、今までと変わらないくらいの位置での収まりとなりました。
その分 外の額縁の収まりに苦労をしました。
こういう部分は工事をする私自身が 下見 採寸、見積もりをしますので その時点で収まりも理解しています。そのためにこういうイレギュラーな収まりも お任せいただけます。
完了後は、奥様に キッチンに立っても寒くない! こんなんなら、もっと早くに頼めばよかった。
綺麗になったし、使い勝手もいいし最高!
と本当に喜んでいただけました。
もう、前に書いた苦労なんてこの一言でどっかに飛んでいってしましますね。
これからも お客さまの喜びのために ひと手間かけた工事を心懸けます。